時を止めず前進する全幼研の未来に向けて
本会は令和6年5月25日の総会において設立72年を迎え、役員改選がありました。
4期目を迎えました理事長の福井です。4期も理事長を続けることになり、責任の重さを今更ながらに感じてはおりますが、時代の流れが速いと感じながらもその時代に対応して教育・保育に関する様々な事業に会員の皆様とともに取り組んで参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、令和5年にこども家庭庁が新設され、「こどもまんなか社会」の実現に向かっている今、すべての子どもたち一人一人が明るい未来を切り開いていけるような力を育てていかなければなりません。2030年・2040年を生きる子どもたちがその時代を明るく元気で幸せに過ごせるようにと考えて教育・保育に取り組んできました。
しかし最近、2050年には人生100年時代からさらに伸びて120年時代が到来する可能性があると東京大学医科学研究所中西教授が述べられているように、5歳の子どもが30代になる頃には社会全体が超高齢化し、健康であれば100歳まで現役が可能になる等言われると、さらに想像がしにくい未知の世界がやってくるわけです。空飛ぶ自動車で安全にどこにでも行ける、宇宙にエレベーターで行けるような時代がやってくるわけです。しかしよいことばかりではないかもしれません。そのような変化の激しい時代の中で力を発揮して自分らしくたくましく生き抜いていけるのでしょうか。ICT化の中で直接体験の不足から体力の低下をはじめとして、様々な力が付きにくくなっている子どもたちの現状を打破し、私たちは今できることは何かを考えて教育・保育に取り組んでいきたいものです。そしてそれが本会に期待されていることではないでしょうか。
これからも、本会は時代の変化を捉え、様々な活動や新たな事業を展開し「一人一人のウェルビーイングを求めて」をテーマに掲げ、子どもはもちろんのこと、子どもを取り巻く保育者や保護者の皆様のウェルビーイングの実現を目指して参ります。
全幼研の歴史をつくってくださった先人の皆様の幼児教育への熱い思いを、次の時代につないでいくためにも「未来に期待と希望をもち皆様と共に歩む全幼研」となりますように役員一同「チーム全幼研」として力を合わせて参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。
理事長 福井 直美