群馬支部では、1月21日に研修会が開催されました。その後、参加できなかった会員に向けての報告・メッセージが出されました。
本部にも送られてきたので、ご紹介します。
全幼研群馬支部会員の皆様
雪の予報が多く聞かれますが、皆様のところではいかがでしょうか?
本日(1月21日)、高崎市の国分寺幼稚園を会場に、群馬県支部の実技研修会が、14:00~16:00に開催されました。
今回の研修は、群馬大学教育学部 教授 霜田 浩信 先生を講師にお迎えし、「気になる幼児の支援 こんなとき、どうしたらいいの?」ということで、二時間弱、お話しいただきました。
理論的なことは、幼児だったらという具体例を出していただき、分かりやすくお話しいただきました。また、気になる(発達に障害がある)子どもたちがどのように困っているのかを、参加者が実際に疑似体験してみるというワークをたくさん取り入れていただきました。
参加した方々からは、「なるほど、子どもたちが困るのも分かる」「物事に取り組むとき、こういうふうに困っているんだ」「困っている中、掛けられる言葉によっては、とても嫌な感じをもつことがある」などの言葉がたくさん出てきました。霜田先生のワークにより、どんな状況に困っているのか、どうしてほしいと思っているのかを、子どもの側から感じることができました。このような疑似体験などのワークを基にしながら、子どもの困難さの原因や原因に応じた支援の方法を考えることの大切さを実感することができました。
霜田先生のお話の中では、子どものつまずきの原因を考えるためには、観察の視点をもち、観察した情報から原因を考えることが大切だということでした。そして、支援のレパートリーの中から、原因に応じた支援を行うことが関わりのポイントであるということでした。行動観察のポイントや、子どもが抱えるつまずきのパターン、実際の支援なども詳しく教えていただきました。先生がご提示くださった様々なワークやお話は、保育の場面で関わる目の前の子どもたちをどのように理解し、支援していけばよいのかを考えるヒントが、たくさん詰まっていました。
本日参加された先生方は、週明けの保育から子どものほめ方や叱り方、言葉の掛け方、見本の示し方など、気になる子どもへの様々な関わり方が変わっていくことでしょう。
それは、子どもたちにとって、嬉しいことであり、子どものもっている力を発揮することにつながることでしょう、先生方にとっては、たとえ関わりが上手くいかないことがあっても、余裕をもって次の作戦を考えて、楽しく保育をすることができるだろうと思います。
本日は、そんな素敵な研修会でした。おまけというのも何ですが、国分寺幼稚園の新しい園舎や庭のツリーハウスなどの施設を見学することができました。お得感満載の研修会でした。国分寺幼稚園さん、会場提供、ありがとうございました。
本日、ご参加くださった会員の皆様、お疲れ様でした。お帰りになる際に、「来てよかった」と、たくさんの方に言っていただけたことは、この研修を企画した群馬支部の研修部としても嬉しい限りです。ありがとうございました。
都合で参加できなかった会員の皆様、平成29年度の研修会でお会いいたしましょう。
全幼研群馬支部研修部