ごあいさつ

困難を乗り越えて、未来をつくる

理事長 福井 直美 令和2年度総会におきまして理事長に就任しました福井直美です。今年68年を迎える歴史の中では初めての書面による総会でしたが、これもまた、数年後に振り返れば懐かしい思い出になることと思います。

 本会は、昭和27年に旧文部省全国モデル幼稚園協会が設置されたことに始まり、幼児教育の充実・発展を目指す団体として成長してきました。発足当初より施設の在り方や保育の在り方について、常に幼児の立場から追及し、教育行政に粘り強く働きかけたり、保育環境等について熱心に研究を進めたりした先達の努力が、日本の幼児教育の充実・発展に果たした役割は大きいといっても過言ではありません。そして平成25年からは公益社団法人となり、社会に貢献する団体として活動してまいりました。

 2030年の未来を見据えて改訂された幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領をもとに、新しい時代を生き未来を切り開く逞しい力を幼児期に育てたいと各幼児教育施設においては保育を展開しているところです。IT化が進む中、AIと共存しながら一人一人が力を発揮し、幸せに生きる姿を想像していたのです。

 しかし、全世界を震撼とさせた新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、2030年の予想よりも早く一気に私たちの仕事や活動の中にもIT化が広がりました。特に通信機器による情報の提供・オンラインによる会議など新しい生活の方法を余儀なくされ、瞬く間に日常化してきたように思います。

 このように予測不可能な時代だからこそ、人間が人間として力を発揮し、よりよく生きていくために幼児期の教育が大きな意味をもちます。そして私たち公益社団法人幼児教育研究協会としましては、質の高い幼児教育の実現に向けて研究・研修を重ね、子供たちの育ちの視点から幼児教育の在り方を提言していくことが責務と考えています。今、大人も子供も体験しているように、様々な困難を乗り越える力が未来につながると信じ、今必要なことを大切にしながら、未来に向けての構想をもたなければなりません。まだまだ新しい困難や課題が予想されますが、知恵を結集して乗り越えていきましょう。解決できない問題はないと信じています。子供たちの明るい未来のために皆様とともに頑張りたいと思いますので、今後ともご支援・ご協力よろしくお願いいたします。 

理事長 福井 直美